ファイブロ環境工学
研究室
京都工芸繊維大学大学院
先端ファイブロ科学専攻
本研究室では繊維を用いた
環境にやさしい材料の研究を推進しています。
研究分野
01
イオン液体を用いた繊維製品のリサイクルと新規材料の創成
木綿とポリエステルのように天然繊維と合成繊維を組み合わせた繊維製品は数多く存在します。例えば、ワイシャツは木綿の吸湿性や肌触りの良さとポリエステルの強度・耐久性を兼ね合わせた綿/ポリエステル混紡布が広く用いられています。
しかし複数の素材が混ざった製品は、素材の分離が困難でリサイクルが進んでいません。
そこで本研究室様々な高分子を溶解できるイオン液体を使って新たな材料を作り出す試みをしています。
木綿わた
成形品
02
繊維集合体としての「紙」の特性を生かした機能紙の開発
「紙」は多数の繊維を絡み合わせてシート状に成形したもので、その素材は植物繊維(セルロース)に限りません。また、紙はフィルムに比べより大きな比表面積が得られることから、フィルターや流体の反応場として利用する際にもメリットがあります。そのような紙の特性を生かした機能紙の開発に取り組んでいます。
例として、金属繊維紙に触媒である酸化チタン粉末を担持させた紙はより低い電圧で水を電気分解できることから、水素生成技術に有用です。
酸化チタン担持導電紙
印加した電圧と発生水素量
メンバー
井野 晴洋助教
アクセス・
お問い合わせ
〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎御所海道町
京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 4号館 205号室
Tel:075-724-7636
E-mail: ino-haru(at)kit.ac.jp
※(at)は @ に変更してください。